ネトに続く現の旅
初めて見る現の体は、引き締まっていて意外とたくましかった。
いつもお洒落なブルゾンやTシャツで隠れていた二の腕には、日焼けの痕がくっきりと残っていた。
無駄のない、白くて綺麗な体だった。
そしてとても熱かった。
現のベッドの上で初めて裸で抱き締めあった時には、この人は熱があるんじゃないかと心配するほどに熱いと思った。
けれど、「いつもこんなものだよ」と現は笑っていたので、きっと代謝が良いのだろう。普段は控えめな現が、その時だけは内に秘めた物を体全体で発散しているようで、私はその驚くほどに熱を帯びた現の肌がたまらなく好きだった。
ベットの上でも決して変わらない現の真っ直ぐな瞳に、今自分の全てが映っていると考えただけで、何度も私の胸は高ぶり、自分でも驚くほどの快感へと導かれた。
私たちは、今までのもどかしさや欲情や愛おしさを、大互いの体に刻み付けるように、会う度に何度も何度もそうした。