ネトに続く現の旅
私はこれから、自分の人生を賭けて愛していると思える人ができたとしても、決して結婚はしないだろう。
義両親としては、私が旦那さんをもらって幸せになることを望んでいるのかもしれない。けれど、これからも義両親の傍で二人の面倒を看ていくということも、心底幸せだと感じてしまっている私にとっては、どんな人が現れようと、その重さの度合いはきっと義両親にはかなわない。

よく結婚と恋愛は別だと言い切る男の人の気持ちが、今は少しだけわかる。
付き合っていた女性の方は、騙されたとか遊ばれたと嘆くのかもしれないけれど、その彼がなんらかの事情があって本当に結婚だけはできないのだとしたら？
結婚を拘束だと考えている人も中にはいるのだろうけれど、あなたとずっと一緒にいたいとプロポーズすることを覚悟だというのなら、あなたのことを想って別れを切り出すこともまた覚悟だということをわかってほしい。
何か理由があってそうしなければならなかった人間もいるということを。

友人の浮気性の彼氏の愚痴を聞いていても、今は少なからずそんなことを考えてしまう。
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表紙・目次

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