ドジっ子の作ったオムライス
「花も、篠原君のこと好きだよ?」
先輩の好きと僕の好きは違う。
「僕は恋愛感情として好きなんです」
暗くて先輩の顔はよく見えない。
こんなにすらっと言って良かったのか?
「花、おっちょこちょいでドジだよ?」
それは今までで身を持って感じた。
「僕はそんな先輩が大好きです」
先輩はおっちょこちょいでドジ。
でもそれが先輩。
僕はその先輩を好きになったのだ。
その後しばらくの沈黙が続いた。
「…ひっ…ひっく……うぇぇえええん…!!」
え!?泣いてる!?
「先輩どうしたんですか!?」