ドジっ子の作ったオムライス
「好きって…ひっく
言ってくれたのにぃいい…っ…
たっくさん…ひっく…浮気されて…
絶対離さないって…ひっく…
ずっと一緒って…ひっく…言ったのに…
誰の言葉も信じれないよ…っ…」
そんなことがあれば
信じれなくなるのは当然。
でも先輩が信じられないのは言葉。
言葉だけ…。
「友達としてなら…ひっく…
仲良くできるのに…ひっく…
それ以上になると…っ…怖くて…っ…」
近くで花火が打ちあがる。
でも遠くで聞こえるようで
僕の胸で泣く先輩の声だけが
はっきりと聞こえる。