身長差43センチのふたり。
『あの時、ずっと傍にいてくれて…ありがと。』
「っ………そんな、当たり前のことだよ。」
飾らない高遠くんの言葉は、私の心に直接響いてきて、目の前の世界がキラキラして見える。
このままじゃ……私の心臓が壊れちゃうよ。
『プリントも、ノートのコピーも、オレンジゼリーもドリンクも、ありがと。』
「~~~っ///」
ポンポンッと私の頭を優しい大きな手で撫でられて、私は顔を赤くするしかない。
こんなに感謝されるなんて、思ってなかった。
こんな恥ずかしい顔を高遠くんに見られたくなくて、目を泳がせながら俯いた。
『俺が寝てる間、ずっと手握ってくれてただろ?小日向の手冷たくて気持ち良かった。…ありがとうな。』
「そっ、そんな…!もう…恥ずかしい…っ」
お礼を言われすぎるとこんなにも恥ずかしくなるものだということを、この時初めて知った。