身長差43センチのふたり。



『してもらったんだな。』

「…うるせーよ。」


あーもう!だから勘の鋭い奴は嫌いなんだ。

今は食事中だから、赤面してるだろう頬をマスクで隠すこともできない。

少しでも照れ臭いような苛立ちのような複雑な気持ちを消そうと、ご飯をかき込むスピードを上げる。


『もう告っちまえよ。』

「っ!?ゴホッ…なっ、何言ってんだよ!」


久松の衝撃発言に驚いた俺は、ご飯を喉に詰まらせかけた。

俺が…小日向に!?


「……無理に決まってんだろ。」

『今の状況の方が無理だろ。このままってわけにはいかないだろ。』

「……。」


チキンカツを食べながらしっかりと核心をついてくる久松に、俺は何も言えない。

確かに、今の俺と小日向の関係はなんとも言えない。



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