身長差43センチのふたり。



――ブクブクブク…ッ


その日の夜。

私はお風呂のバスタブの中で最高の幸せに浸っていた。

水の中で口の中の空気を吐き出し、バスタブに浮かばせているアヒルの玩具をボーっと見つめる。


私……高遠くんと、付き合うことになった…んだよね?


「……っ、」


今日の放課後のことを思い出して、すでに温まっている体温がさらに急上昇していく。

高遠くんが、私を好き…?

未だに実感がわかない。彼は私のどこを気に入ってくれたんだろう。

高遠くんを前にした私は、驚いてばかりで、照れてばかりで、何も良い所なんて見せられていない。

今日だって、変に勘違いをしちゃったせいで、高遠くんを困らせたのに。


こんな私を好きになってくれるなんて、2度とない最高の幸せ。

自分に自信が持てないから、どうしても小さな不安が拭えずにいた。



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