身長差43センチのふたり。
『…そっか。俺と一緒か。』
「…うん。」
高遠くんは今、笑ってるのかな。
もしかしたら、私みたいに頬を赤く染めて照れたりしてる…?
――会いたい。
明日になれば会える、そんなことは分かってるのに、私の心は"今すぐ会いたい"と叫んでる。
電話する前は、声だけでも聴きたいと思っていたのに。
高遠くんと同じ時間をもっといっぱい過ごしたくてたまらない。
「……高遠くん、」
『ん…?』
「会いたい…っ」
恋する乙女の想いは、誰にも止められないと知った。
高遠くんの声を聴いてしまったら、どうしても高遠くんに会いたくなってしまって。
高遠くんのいない夜なんて来なければいいと思った。
『俺も会いたい。』
「っ……!」
電話越しの大好きな声に、切ないくらい耳を澄ませた。