身長差43センチのふたり。



『ちょっと手伝いなさいよ。』

『は?』


柴戸のあまりにも突然すぎる口ぶりに、久松は見開いている。

手伝うって…何を?


『明日、空いてるわよね?』

『俺の予定勝手に決め――』

『高遠も、明日空いてるよね?』

「えっ?」

『おいっ、華!』


今まで久松と柴戸の2人の会話だったのに、いきなり俺に話を振られてただただ驚く。

明日って、土曜だよな。

柴戸は、目の前の久松の牽制も全く聞かずに、俺に明日の予定を聞いてくる。


「何も…ないけど?」

『じゃー、決まりね!』

『「は?」』


突拍子もなさすぎる柴戸に、俺と久松は?マークを浮かべるしかない。

いい加減、主旨を言ってほしいと思った。



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