身長差43センチのふたり。



千尋とまた同じクラスになって安心しきっていた私は5組の教室に入ると、華ちゃんに飛びつかれた。


『ひーなーのーっ、今年もよろしくねっ!』

「華ちゃん!――うんっ、よろしく!」


華ちゃんも同じクラスだったんだ。

千尋以外に気の知れた人と同じクラスになれて安堵していると、横から久松くんの手が伸びてきて私と華ちゃんをペリッと引きはがした。


「あっ、久松くん!よろしくねっ」

『おー。ま、あんまメンバーが2年の時と変わんないけどな。』


久松くんの言葉の通り、教室の中を見渡せば2年生の時のクラスとあまりクラスメイトは変わらなかった。

…そっか、理系だしね?


『雛乃、黒板に席順が書いてあるって。』


後ろからかかった千尋の声に振り返った私は、久松くんとどこかへ行ってしまう華ちゃんを見送って、黒板の前に立った。


『あ。』

「あっ――!」


黒板に貼り出された席順を見てビックリ。

私と千尋は見事に席が隣同士だったのだ。

千尋くんもそれに驚いたのかビックリしてて、お互い笑いあう。



< 381 / 384 >

この作品をシェア

pagetop