身長差43センチのふたり。
――勉強会、当日。
私は朝から、今日の勉強会のための準備に追われていた。
まずは部屋の掃除をして、4人分の勉強ができるように、大きい簡易テーブルを2つ並べて。
『朝から忙しそうやけど、何しとん?』
休日の私は、いつもより遅い時間まで寝ているのを知っているお兄ちゃんは、朝早くから活動してる私を疑問に思ったのか、私の部屋に来て首を傾げていた。
「え、言ってなかったっけ?今日、ここで勉強会するっちゃん。」
『え、そうなん!?何人来るん?』
「3人。お母さんには言っとったっちゃけど…聞いとらんかったんやね。」
『そんなに?じゃぁ、飲み物とか要らんのやないと?冷蔵庫に4人分もなかったけど。』
敷きっぱなしにしていた布団を押し入れにしまえば、なんとか4人分のスペースは確保できた。
「飲み物は友達が買ってきてくれるって言っとったけん、大丈夫よ。」
『お菓子は?いるやろ?』
「お菓子も買ってきてくれるってー。」
心配性なお兄ちゃんに、苦笑いの私。
気にしなくても大丈夫と笑顔で言うと、ちょっと納得はしてなかったようだけど、最後にはそうか、と言ってくれた。