身長差43センチのふたり。




「どうぞ、上がって。」

『お邪魔しまーす!』

『『お邪魔します…。』』


なんとか華ちゃんを身体から離して、家の中に招き入れる。


『え、男子もおるん?』

『『『!!』』』


来客用のスリッパを差し出していると、玄関にひょっこりと顔を出したお兄ちゃん。


「お兄ちゃん、そこで何しとーと?」

『『『お兄ちゃん!?』』』


私の言葉に、3人の言葉が重なる。

え、そんなに驚くこと?


『どうもー、雛乃の兄の翔一ですー。』


のほほん、と笑顔で自己紹介をするお兄ちゃんに、目を見張っていた各々がどうも…と自己紹介をしていく。

……なんか、こんなはずじゃなかった気がする。



< 53 / 384 >

この作品をシェア

pagetop