身長差43センチのふたり。




『…で、さっきまで何見てたんだよ?』

「あー?」


久松が嫌いだと言って半分強引にもらったたこ焼きを食べていると、久松から変な質問をされた。

さっきまで…って、――あ。

斜め前の席を見て、察する。

視線の先には、もううどんを食べ終えて柴戸と談笑をしている小日向。


『…ふーん?』

「っ、なんだよ?」


久松の意味深な声に、俺は眉間にしわを寄せる。


『最近、よそ見してることが多いのは、これかー。』

「は?」


全てを見透かしているかのような久松のニヤケ顔を見て、嫌な予感しか浮かばない。


『気になってんだろ?小日向のこと。』

「………は?」


俺が?

小日向を?


気になって……る?



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