優しさに包まれて
想いが伝わるとき
そして、そっと翔に自分の体を寄せる。

翔の胸に耳を当てると、すごく早い鼓動が聞こえてきた。

翔は由華の行動に驚きながらも由華をぎゅっと抱きしめる。

『浅菜…俺、本気でお前に惚れてる。だから……彼女になってほしい。』

緊張のせいか掠れた翔の声。

由華は翔に抱きしめられたまま、何度も首を縦に振る。

『ありがとう。』

翔の声に顔を上げると、翔の優しい笑顔が見えた。

そのまま翔の顔が近づく。

目を閉じると、翔の唇がそっと触れた。
< 107 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop