優しさに包まれて

婚約者

15時になり、優希は後輩と一緒に給湯室で、いつも通り、コーヒーの準備をしていた。

すると、突然、見たこともない女性に声をかけられた。


『あなたが小見山さん?』

『はい。』

『ふ~ん。あなたがねぇ。ねぇ。公人さんと付き合ってるって言ってるみたいだけど、本当に付き合ってるの?あなたが勝手に好きになって盛り上がってるだけじゃないの?』

そう言ってバカにしたような顔をする。

『……………。』

私は何も答えられずに俯く。

何も答えられない私にイライラした様子で、

『ねぇ。聞いてるの?私、公人さんの婚約者なんだけど、あなたは、どういうつもりで、公人さんと付き合ってるなんて、言ってるの?』



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