優しさに包まれて
彼女とは、別れたの?

それとも私とは遊び?

罰ゲーム?



色々なことが浮かび動揺している私の心の中がわかっているかのように

『俺には付き合ってる女はいない。罰ゲームでも遊びでもないよ。本気で、優希が好きなんだ。』

と顔を赤らめ、私の視線の先にある左手の薬指のリングに触れた。

そして、部長は左手の薬指のリングを外し

『これ、女よけだから深い意味はないよ。安心して。』


そして、私の左手薬指に、そのリングをはめてから指にキスして

『これはブカブカだけど、まぁ、予約ってことで。』

そう言って私の大好きな笑顔で、私を引き寄せ抱き締めた。
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