優しさに包まれて
『小見山優希です。よろしくお願いいたします。』

そう言って、お辞儀して顔を上げた。

『………。』

『阿部くん?』

阿部くんと呼ばれた男性は、私の顔を見たまま、じっと固まっていた。

隣にいた当時の部長が驚いた顔で声をかける。

『…すいません。主任の阿部です。よろしく。』

そう言って、

『じゃ、後は頼んだよ。』

そう言って部長は自分のデスクに戻っていった。

その後、阿部主任は、会議室に私を連れていき、業務の流れなどの説明をしてくれた。



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