優しさに包まれて
『お前さぁ、独占欲強すぎだろ。周り見ろよ。これだけの視線、感じてない訳じゃないだろ?お前は慣れてるかもしれないけど、小見山には耐えられないんじゃないか?』

課長の言葉を聞いて公人は、私の手を離した。

『ごめんな。小見山。こいつ余裕なさすぎだよな。まぁ、ずっと片想いだった…』

『翔!』

公人の声で大塚課長は、口を閉じた。

『優希、ごめん。お前のこと、考えてなかった。これからは気を付けるよ。とりあえず俺は先に行く。』

そう言って大塚課長を連れて会社に向かっていった。


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