ソプラノ【BL】
「お前俺の事怖いって思ってるだろ。」

えぇ!そりゃあもう!と、言いたいがやめた。

「へっ?いや、そんなことないッスよ!」

ハハハと笑っているとグッと顔を寄せてきた。

「! ど、どうしたんスかっ!?」

「お前。俺と付き合えよ。」

え?え??えぇー?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!????

「先輩!?は!?え、ちょっ え!?」

「んだよ。そんな驚くことねーだろ。」

いや、驚くよ!ビックリだよ!俺男ですけどー!?

「ちょっ先輩。落ち着きましょう。」

「落ち着くのはテメーだ。」

ごもっとも。

これはどう応えるべきなんだろうか?

うーむ。

断る=死に値する。
OKする=俺、ホモ。

どっちもいやだぁぁぁぁぁ(絶望)

「別に期待なんかしてねーよ。最初っから。」

先輩は胡座をかいて座り、俺から目をそらした。

何だかそんな先輩がかわいく見えた。15秒後俺は激しく後悔した。

「そんなこと言わないで下さい。俺、先輩好きですよ。」

.....何言ってんだぁぁぁぁ!!!やっちゃったよ!!

先輩はパッと俺の方を見た。その顔は、少し引いてた。

何でだよ!!アンタから告ったんだろ!?何でちょっとOKしちゃったよみたいな空気になってんの!?

「え、あの、先輩?」

「お前いいの?」

いや、だから…って今、やっぱ嫌ですとか言えばいいんじゃね?

「いや、やっぱ………!?」

先輩は座ってるから上目遣いに俺を見た。

うっ ヤバイかも、その顔反則だろ!!

「ハイ いいです。」

何でだよ俺!!よくねぇよ!
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