ソプラノ【BL】
ついOKしてしまった突然の告白。

俺はこれからどうなっていくのか....

「おー。やっと帰ってきたか!翔、なんもされてへんかー?」

ゲラゲラ笑いながら近寄ってきた遥の相手をする気力がなくてスルーして通りすぎると次は紫音がやって来た。

「お前なにしたんだよ。」

「は?」

「いや、だから入学早々あんな不良に目ーつけられて....ほら見ろクラス中お前の事不良だって思ってるぞ。」

クラスを見回すと怯えたように俺を見る視線が痛かった。

まじか....

「なんもやってねーよ....」

「何で俺無視されたん!?」

後ろから遥がやって来た。紫音の横に立ってふてくされていた。

それを紫音がなだめている....

イチャつきやかって....

「チッ」

小さく舌打ちをすると紫音が驚いた顔で遥から俺に目を移した。

「なんだよ....?」

「いーよなーお前らは!仲良くて」

「翔どうしたん?なんかあったん?」

本気で心配してる遥。

「えっ お前彼女出来たとか?」

少しバカにしたように聞いてくる紫音。

「そんなんじゃねぇ....よ....」

彼女じゃねーんだよ!!(泣)

あ、そういえばこいつらも付き合ってんじゃん!別に俺変じゃねぇんじゃね!?

...........変だよ!

言ってしまおうか。別にこいつ等なら偏見を持たずに受け入れてくれるし(そう思いたい。)...........よし!

「な、なぁっ 」

「ん?」

「俺さっ さっきの先輩と付き合うことなっちゃったんだよね......!」

「「は?」」

またハモった二人。

「え!?翔!?熱でもあんの!?」

「本当に言ってんのか?」

「言うんじゃなかった...........」

溜め息をついて自分の席に戻った。

ついてきた二人はまだ驚いている。まぁ、しかたねーだろな.....

「翔っ マジで!?ほんまに?」

「.......るせーなぁ マジだっつってんだろ!?」

「翔.......お前泣きそうになってんぞ....」

「俺だって!付き合いたくて付き合ったんじゃねぇよ....!」

一時期の気の迷いってやつだ!

その時教室のドアの方から何かが落ちる音が聞こえた。

見てみるとそこには高峰先輩がいた。そして足元には俺のサイフがあった。

< 7 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop