消えない想い




優は何度か私の家に来た。

くだらない話をして帰ってく。
一緒にいるだけで私は幸せだった。


こんな日がくるなんて思ってもいなかった。





「ねえ、咲ヤっていい?」

突然だった。


私はまだ行為の仕方もわからない
恋愛経験もないような女。

処女と童貞。



怖かった。
でも優が好きだった。
優を断れなかった。


ただ、卒業したかっただけなのかもしれない。
私は都合いい女なのかもしれない。
それでも良かった。
優に必要とされたのが嬉しかった。

馬鹿な女だ。
安い女だ。


今考えてみれば馬鹿なことしたとしか
思えないけど、幸せだったんだよね。


後悔はしてない。



優は行為のとき
私を好きだって言ってくれた。


信じてるよ。


優のこと信じてるよ。
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