飼い猫と、番犬。【完結】
最後まで許したことはないものの、男に迫られるのは何もこれが初めてではない。
最早相手が誰であるかもわかっていなさそうなそいつの強引な口付けを宥めるように舌を絡め、徐々に主導権を握っていく。
流石に初めて会っただけの見も知らぬ男にこのまま良いように流されることは出来なかった。
長着の合わせから肌を這うその手をいなしながら男の身体に触れる。
鍛え上げられた、男の体躯だと思った。
若いこいつに何があったのかは知らない。
ただここまで酔わなければならない何かがあったことは確かだった。
酒に溺れて、堕ちて。
何も考えずに眠りたい夜もあるだろう。
ならば俺が、そうさせてやる。
「……っ」
長着の上から触れたその硬く聳り立つものに体を揺らしたそいつの隙をついてくるりと上下を入れ替わる。
口を塞いだまま指を滑らせると、そのまま首に手をかけた。
「ふっ……く」
互いの唾液を混ざり合わせながら、血の流れを止めるように静かに指に力を籠めてゆく。
苦しげに俺の長着を掴んでいたその手がはたりと落ちるまでに、そう時間はかからなかった。
最早相手が誰であるかもわかっていなさそうなそいつの強引な口付けを宥めるように舌を絡め、徐々に主導権を握っていく。
流石に初めて会っただけの見も知らぬ男にこのまま良いように流されることは出来なかった。
長着の合わせから肌を這うその手をいなしながら男の身体に触れる。
鍛え上げられた、男の体躯だと思った。
若いこいつに何があったのかは知らない。
ただここまで酔わなければならない何かがあったことは確かだった。
酒に溺れて、堕ちて。
何も考えずに眠りたい夜もあるだろう。
ならば俺が、そうさせてやる。
「……っ」
長着の上から触れたその硬く聳り立つものに体を揺らしたそいつの隙をついてくるりと上下を入れ替わる。
口を塞いだまま指を滑らせると、そのまま首に手をかけた。
「ふっ……く」
互いの唾液を混ざり合わせながら、血の流れを止めるように静かに指に力を籠めてゆく。
苦しげに俺の長着を掴んでいたその手がはたりと落ちるまでに、そう時間はかからなかった。