きらきら輝かせて恋色に

「あら、あたしが子役やってたって
知ってるの…? あぁ笹島ね。あいつ、
本当におしゃべりなんだから…」

「あっ、すいません」

「いいのいいの。
そうねえ、大変だったかもしれない。
でもあたし稽古好きだったから、
倒れるまでやってもまだ足りないくらいの気持ちだったわ」

「わ、私も同じです!」

湯木さんと意見を交わしあうなんて、
私はできると思ってなかった。

でもこうやって話をして、
お互いの共通点を見つけると、なんか
ぐんと距離が縮まった気がする。
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