きらきら輝かせて恋色に
六郎さんは前髪をかきあげて、大きくため息をついた。
それから、床に散らばってる本や書類みたいなのを片付け始めた。
よく見たら汚い…
ていうか、ここ絶対六郎さんの
部屋だよね。
「あの…」
「いいから。ちょっとそこ座ってろ」
私はソファの上にちょこんと座った。
「ここの寮、広いようで狭いんだよ。だから団員はみんな二人一部屋でさ、お前ももれなく誰かと部屋を共同してもらうんだけど。その相手ってわかる?」
私は首を振った。
「香澄だよ」
「え…まじですか」
「まじですよ。基本的にシャドーと同じ部屋になんだよ」
「そうですか…」
「ま、だから香澄もあんだけ嫌がってたっていうわけだけどさ」
ははは、と六郎さんは笑った。
な、何笑ってんの!?
私潰されるかもしれないのに…
はぁ…能天気な人…