きらきら輝かせて恋色に

「吉岡さん、声小さくなってる!」

「はいっ、すいません!」

声のひとつひとつを出すたびに、
涙が落ちそうになった。
休憩中に、汗を拭うふりをして、
タオルに涙を流した。

…重圧。

少しでも押されたら、倒れてしまいそうに思い何かが私の上にある。
何なのかは、わからない。
団長の期待? そうなのかどうかすら、
私にはわからない。

練習中にも誰かが私の足を踏みつけた。
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