きらきら輝かせて恋色に

「僕、もう行ってもいい?
マチ子ちゃんひとりで大丈夫?」

「あ、はい。大丈夫です」
「じゃあね」

春樹さんが行ってしまうと、
待ってましたとばかりに団員の人が
私の周りに来る。

…やっぱ大丈夫じゃなかったかも。
今度は何されるんだか…

「ま、また牛乳でも入れるんですか」

「ううん。うちらそんなことしないよ。
ねえ、吉岡さんってさぁ、
練習すごい頑張ってるよね」

あれ、なんだ。
優しい人もいるんだ…
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