きらきら輝かせて恋色に

「やっぱり、声とか良くなる気がします」

「うっそ、まじで〜?」
「じゃあやった方がいいじゃん!」
「そうだよね、やろやろ」
「あっ、でも…」

ひとりの人が困った顔をした。

……?

「私、今日掃除当番なんだよね…」
「えっそうなの?じゃあできないじゃん」

「そ、掃除当番てなんですか?」

うぅ、嫌な予感…

「ここの食堂、みんなが食事終わったら
掃除しないといけないんだよね」

「そうなんですか…」

「うちら吉岡さん見習って発声やるから
吉岡さん、この子と変わってあげてくれない?」
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