きらきら輝かせて恋色に

……
だっ、だめ!

私は首をぶんぶん振った。

六郎さんがとたんに子供みたいな、
さみしそうな表情をする。

そ、そんな顔しないでよ…

「抱きしめられたらきっと私、
今以上に六郎さんのことばかり考えてしまいます……
だから、だめです。ごめんなさい」

本当のことを話したら、とたんに
ここにいちゃいけない気がして、
私は立ち去った。
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