きらきら輝かせて恋色に
「本当に…? 全部覚えてるの?」
「はい」
「じゃ、じゃあ46ページの冒頭…
メアリーのセリフは?」
そんな試すようなことしなくたって…
「えっと『こんな小屋と毛布だけなんて生きづらいにもほどがあるって人は言うんでしょうね。ああ神様、私は両親に感謝せねばなりません。お母様は私にお仕置きするときはいつも馬小屋に閉じ込めましたし、お父様とは冬に必ず寒中水泳をしたものです。アーメン』……あの、これでいいですか?」