きらきら輝かせて恋色に

「へぇ…そうなんだ…」

春樹さんはにやにや笑ってる。

「なんですか、いやらしい顔して」
「んー、べっつにー?」

そう言うと、席を立った。
最近はみんな私をかまってる暇も
なくって一人でいても平気なことが
多くなった。

…ていうか元々私になんかかまって
いられなかったっていう方が正しい。

舞台まで残り時間が少ないんだから、
本当は無駄なことなんて何一つして
いられないんだもの。
< 84 / 120 >

この作品をシェア

pagetop