きらきら輝かせて恋色に

私は言われるままにダンスを踊った。

なんだかスポンジが水を吸うみたいに
どんどん覚えられるような気がして、
やっぱり思っていることは、

〝六郎さんに褒められたい〟

だった。

今、ぼんやりとだけど、
ようやくわかったようなそんな感じ。

私、一人前のヒロインにならなきゃ
六郎さんと両思いになっても、
自信が持てないんだ……

六郎さんに愛される自信が……
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