悪魔の微笑み【短編】
「待ってたんだよぉ?」

そう言って吉田は微笑んだ。

私は俯いて吉田麻美の様子をうかがった。


すると吉田が笑いながら言った。

「千夏ぁ~ねぇ?なんで生きてんの?屋上から飛び降りるって言ったじゃん!」



血の気が引いていく…
悔しい…


「………言ってなぃ…」

私は、勇気を振り絞って言った。


でも、吉田は鼻で笑って言った。

「あれれぇ~?千夏ちゃん何言っちゃってんの?あんたに選ぶ価値なんてないんだよッ!あんたが進む道は一つしかないんだょ?」


私は震えながら小声で言った。

「………………死?」


「よくわかってんじゃん!千夏ちゃん頭えらーい!」
そして吉田麻美はケラケラ笑った。

その時、家の扉が開いた。
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