悪魔の微笑み【短編】
第二章 絆
放課後ー

やっとこの時が来た。

私は意を決して屋上に向かった。

ゆっくりと扉を開く。


大空が私を迎えてくれた。

辺りを見回す。

まだ歩は来てないようだ。

屋上には柵がなく、西には街並みが見え、東は学校の中庭が見える。


私は学校の中庭を上から眺めた。

中庭のベンチに1組のカップルが座りなにやら話し込んでいるのが見える。

夏休みの計画を立てているのだろうか…

こっそりと2人の様子を見ている私はスリルを感じ2人を見ながら笑ってしまった。

その時、ギ~と扉が開いた。

< 32 / 41 >

この作品をシェア

pagetop