愛合傘〈番外編〉
「千尋、ありがとね」
「圭太とは…?」
「もういいんだ。」
「え?なんで…?」
「うち、圭太とは違う高校でよかった。千尋と高校近いし。それに新しい恋したい。ちゃんと圭太とはケジメつけてきた。」
「そっか…。うん!そうだね!」
出会ったのはいつだっけ。
話したのはいつだっけ。
クラスは違ってたけど学校で会う度に笑って、本当に楽しい日々だった。
あっという間の3年間。
皆と離れるのは寂しいけど、春が楽しみです。
「さゆりー!」
遠くから私を呼ぶ声がする。
もう行かなきゃ、皆を待たせちゃう。
―END―