私の決心
園田君は大げさに溜息をつく。

「まあ、これをひっくるめて付き合っていかなきゃな~。」

多分私の事だよね?でもよく分からない。

「今度3人で食事にでも行こう、園田。」

「俺もいろいろと聞かせてほしいですね。そうでもしないと諦められないですから。」

男2人は笑いながら歩いて行ってしまった。

「仕事しよう。」

置き去りにされた私は、自分のデスクに行く。

幸二の定年まであと2か月。

最近は私のデスクの方が幸二より書類で一杯になってきた。

「園田君。会議室で少し引継ぎしようか。」

私は少々うんざり気味に園田君に声をかける。

「はい、分かりました。部長、橋本課長をお借りします。」

なんて片手をひらひらさせながら、園田君は幸二から離れる。
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