私の決心
産休を取って約1か月。

ゆっくり朝起きて、ウオーキングに出かける。

「ん?」

いつもと違うお腹の張りに戸惑う私。

そう言えば、ここ2、3日赤ちゃんは大人しい。

病院の先生は、もういつ生まれて来ても良いと言ってくれたし、激しい胎動の事を話すと、それがおさまって来てくると、そろそろ出産だと言っていた。

「どうした?急に黙って。」

私の様子を見て、幸二も何か気が付いたようだ。

「何となくいつもと感じが違う。」

私はその状況がうまく伝えられない。

お腹が、何となく鈍い嫌な感じ。

「とにかくいつもの生活を続けよう。」

しっかり出産の心得なるものを勉強している幸二は至って落ち着いている。

「陣痛はこんなもんじゃないらしいからな。真砂子が黙って居られるとは思わない。」
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