私の決心
「部長、あの件ですが…。」

「ヌードか?」

即座に部長は言って、笑いながら私を見た。

「いろいろ考えて…、やっぱり描いてもらおうかなと…。」

私が言いにくそうに、もごもごとしていると、

それを途中で遮るように、部長が口をはさむ。

「そんなに急いで返事しなくても良いぞ。今度の土曜日の後に返事で良いから。」

急に早口になった部長。少し顔が赤い?

ちょっと焦っているようにも見える。

その様子に、私の方に余裕が出た。

「素の私を見てみたいと思って。」

私はニッコリと笑った。

「分かった。詳しい話はまた土曜日に。」

部長はそそくさと出て行った。

いつもの部長と違うものを感じながら、自分の気持ちを伝えられたことに、安どしていた。










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