私の決心
私は思わず笑った。

それはいつもの部長の癖だ。

「それにしても何も日曜日に確認の電話を入れてくるなんて。どちらにしても月曜日じゃないと、動けないでしょうに。」

私は溜息をついた。

なかなか相手の担当者は厄介な人のようだ。

新しい仕事が始まったばかりなのに、これからが思いやられるな。

「まあ、仕事の出来る人間はこんな連絡はしないわな。」

部長も困った顔をしている。

きっと私と同じ事を思ったんだろう。

「これからも悩まされそうだな。」

その部長の言葉に、私はうなづいた。

部長はチラリと時計を見た。

「お前、昼御飯は?」

時計はもうすぐ1時半。

「会社帰りにコンビニでも寄ろうかと。」
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