私の決心
「こないだから思っていたんですけど、武田部長と橋本課長、最近距離が近いですよね。」

ん?なんだ、その言い方は。

「前は明らかに上司と部下だったのに、今はなんて言うかなぁ~、同士みたいな?」

私達の事を少しからかうような口調の園田君。

「特に何も変わらないよな、橋本。」

不思議そうに私を見ながら、答える部長。

ちょっと白々しいのが私には分かったけど。

「引継ぎで一緒に居る時間が長いからですかね?」

私も助け舟を出した。

まさかプライベートで会ってるなんて言えないし、

ヌードのモデルしてるなんてさらに言えない。

「そうじゃなくてですね、う~、うまく説明できない。」

眉間にしわを寄せながら、うなる園田君。

「そうだ、長い時を過ごした夫婦みたいな空気感!」
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