私の決心
良い言葉を思いついたと言わんばかりの園田君の指摘に、ぎょっとする私達。

「園田、それは独身者2人にきつい言葉だって分かってるか?俺はともかく、橋本にはセクハラだって訴えられるぞ。」

何とも言えない顔をして部長は答える。

「そうよ。繊細な40女にはきついわ~。」

なんて私は自虐的に、部長と笑いに変える。

「雰囲気だけの話ですよ。でもどんなにお二人が良い雰囲気だとしても、俺は橋本課長を武田部長には渡しませんからね。若い俺の方が分があるでしょう?」

本気か冗談か分からない感じで笑う園田君。

私はどう受け取って良いのか分からず、部長と園田君の顔を交互に見た。

「園田、男は若いだけが良さじゃないぞ。橋本をモノにしたければ、男をもっと磨くんだな。それと仕事でも橋本を超えなきゃな。」

はははと笑いながら、武田部長は自分のデスクに向かって居った。

「そう言う事らしいです。俺が橋本課長に認めてもらうまで、他の男と結婚しないで下さいね。」
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