私の決心
でも最近の園田君の絡み方は、ちょっと気にはなっていたけれど。

「お前、いつものやり取りは冗談だと思ってるか?あいつは橋本の事をかなり気にしているぞ。仕事中もお前の事をかなり見ているようだし。」

「園田君は、私の事をからかってるんだと思ってました。そういう事に疎い女上司の弱みでも突っつくかのように。そういえば夕飯に誘われてますけど、なかなか予定が合わなくて実現していないんです。」

私は最近の園田君の事を考えながら、つぶやく。

「ほう、あいつはデートに誘ってるんだ。ちゃんと行動に出ているじゃないか。」

部長はふ~んという顔をする。

「すいません。そんな風に考えた事ありませんでした。何か仕事上で相談でもあるのかと思っていましたから。」

私は難しい顔をしてるんだろう。

「お前、そうやって婚期を逃してきたんだろう。そうだよな、お前ならその気になれば、すぐにでも結婚出来るだろうし。」

くすくす私の顔を見て笑う部長。

「人の事だと思って、楽しんでません?」
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