私の決心
人の気も知らないで。

部長の話を聞いていると、私は本当に恋愛に疎い鈍感女だと言う事になる。

「いいや、ちょっと焦ってる。」

ん?どういう意味?

私が不思議な表情になったのに気が付いたのか、話題を変える部長。

「さあ、モデルになってもらわなきゃいけないから、そろそろ戻ろうか?」

そろそろ駐車場が近づいてきた。

部長は車の方へ歩いて行った。

私は肩にかけたタオルで額の汗を拭くふりをして一瞬間を置くと、
そのまま部長を追いかけた。










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