私の決心
園田君はちょっと意地になっているような、ムキになった言い方を
する。

「仕事のスケジュールが合わなかったんだから仕方ないでしょ？」

その勢いに押されたかのように、私は答えた。

「仕事にかこつけて避けられてるんじゃないかと思ってました。」

ちょっとシュンとする園田君の様子が何とも言えない。

やばいよ、部長。

あなたの言う通りみたいですよ。

仕事上ならどれだけでもあしらえるけど、こういう事にはとことん疎い私は反応に困っている。

どうしよう。

「私が園田君を避ける理由はどこにあるわけ？」

私は戸惑いながら、園田君に聞いた。

「俺の考えすぎですか。」

園田君は言い捨てるように言うと、会社の中に入っていく。

仕方なくその後を追うように私は入って行った。
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