私の決心
「私、あなたより8歳も年上で40歳だよ?しかも会社では上司だよ?」

私は自嘲気味に笑う。

「それがどうしましたか?何か障害になるんですか?」

冷静に答える園田君の様子に、私の方が驚く。

「あのさ、すべてが障害だとは思わない訳?あなたくらいの人なら、いくらでも相手は居るでしょう。こんな条件の悪い女よりも。」

「それをすべてひっくるめてあなただと思うんですけど?そんなあなたを俺は選んだんですが、何か問題でも?」

頭の切れる男だわ。このままだと言いくるめられそう。

「う~ん…。」

私は唸るしかなかった。

「もっと俺を知って下さい。返事はそれからで構いません。」

「はぁ~。」

本当にこういう事には疎い私。

でもそんな私にも園田君の本気は伝わってくる。
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