1cmの勇気
 「大竹、調子悪かったみたいで、保健室付き添ってました」

 香月くんが先生と話してる。

 「本当か? 大丈夫か」

 「熱はないみたいです。ちょっと立ちくらみがしちゃっただけなので」

 「悪かったな、大変だったろう」

 いえ、と私は返事をして席に着いた。

 「香月もありがとうな」

 先生からお礼を言われて香月くんも席に戻ってきた。
< 144 / 298 >

この作品をシェア

pagetop