1cmの勇気
 「どういうこと?」

 しばらく沈黙が続いてから、香月くんがようやく口を開いた。

 「私、やっぱりそういうの無理みたい」

 私は機械的な笑顔を貼り付けて、香月くんの前から去った。
 
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