アナタの為に

開始



「あ…はぁ…!」


「…っつ!…」


上がる息、火照る体
高鳴る鼓動


じわりじわりと浮き出る汗はキラキラと光っている


「あともう少し、我慢しろ!」


「はぁ…!む、無理っ!」


ムンムンとした暑さの中、私は荒い呼吸を整える為にうずくまった


「あ!コラ、止まるんじゃねー!」


そんな私に気がついた十五は、ダッシュで引き返してきた


「もう無理ー!暑いし、疲れたし、ちょっと休憩ー!」
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