不思議の国の女王様
*道先案内人:帽子屋
道なりに進んで行くと、森を抜けたところに湖が見えた。
見渡す限りの大きな湖だが、それほど深くはなさそうだ。
覗き込んでみると、まるで鏡のように顔を映す。
次いで周囲を見渡し、そばに一軒家を見つけた。
ドアを引く。
カランカランと景気のいいベルに迎えられ、中に入ったが、誰もいなかった。
洋風のこじんまりとした店内に、色んな形の帽子や型が無造作に散らばっている。
閑散とした一室を見渡していると、ふと笑い声が耳に届く。
店の奥へ奥へいざなわれ、仰天する。