青春したい

*入学式*


ピピッ…
ピピピピピ…!

「んぅ〜…」

窓の外チラッと見るともう空は明るくなっていて、窓の外を見た後ベッドの近くにある時計を見ると7時37分になっていた。


………ん?……

………7時37分?……。

「やっば!」

入学式って何時からだっけ!

机の上に置いてある紙を見ると
入学式は8時30分からだった。

でもその前に教室に集まらなければならない。

ってことは……。

遅くても8時に家出ないと!

「あぁっ!もう!」

ささっと今までなかったような早さで制服に着替える。

私、荒川美織(あらかわ みおり) が
今日から通う北川高等学校の制服は他の学校の制服より少し可愛い。


プルルルル…
プルルルル…

あーもー!こんな時に誰!

「はい!もしもしっ!」

『あー美織?寝坊したのね』

「凛花⁈何?」

『何じゃないでしょ?一緒に入学式行こうって約束してたじゃない!』

「あぁ、うぅ…。ソウデシタ。」

『ったく忘れてたのね!もうすぐ美織の家に着くから』

「え!ちょっと待って!」

『早く準備終わらせなさいよ!』

「なっ!ちょ……」

プツッ

「切れたし!」

さっさと朝ごはんを食べ終えると同時に凛花が来た。

「ヤッホー、準備終わった?」

「おわっ…終わったって……。
終わったよ……。」

「それより、美織はいいよねぇ。
1人暮らしって!」

「まぁね。ていうか、凛花もじゃないの?」

「それは…1人暮らし違う。」

「へ!いいよねぇリ・ア・充は!」

「うるさい!早く行くよ!」

「へいへい」

凛花には彼氏がいる高校1年になったら一緒に同居しようって約束してたらしい

私は親に無理やり1人暮らしさせられてる。
もう高校生になるんだから1人暮らししろって!

だから何から何まで自力でしなければならない…。

正直、めんどい。


部屋に置いてあったスクールバッグを取ると一気に部屋を出て凛花のところに来た。

「早いわねぇ…それじゃ行くか!」

「オッケー!」

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