私に恋を教えて王子様!!
今、私はゴリーに手を引っ張られて何故か町を走っている。

「ゴリー!?待って!待って!」

それでもゴリーは止まらない。

「ねぇ!ゴッ…ゴリー!痛いってば!」

そう言うとピタリと止まる
「ねぇ…どうし……」

「きだ…」

「えっ?」

「好きだ!」

その瞬間、周りの音が全て消えて二人だけの世界になった。

(理解が…)

「なぁ…お前は…俺の事さどうおもっ…」

「ごめん!」

自分でも何を言っているのかわからない。勝手に口から出てきてしまう。

「私、ゴリーは好きだけど違う好きなの…だから…」
「わかってるよ!お前は高幡君が好きなんだろ!」

「高幡君…?」

カチリっと私の中で何か起きたみたいだ…

「お前…自覚…自覚してないのかよ!?」

ゴリーは驚いて硬直している私を見た。

「でも、彼女いるもん…、だから好きになるはずなんてないのに…」



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